台湾を極力ご支持下さっている日本のお方

今回の台湾選挙結果に寄せて
200512月  岡本光司    

  今回の選挙結果は、ある程度予測されたことであり、これで落胆してはなりません。問題は、これからが大切だと思います。。米、日、韓は、もとより、欧州諸国も中国の覇権主義は世界の脅威であり、極東情勢の安定は、世界情勢の安定に繋がるという共通認識を有しています。

その第1歩として、日米安保協定の一環として、台湾海峡有事の際は、日米共同して事に当たるという共同宣言が出されたのであり、ロシアも中国とは背中合わせの長い国境線有し、極東における権益も中国とは競合関係にあり、中国の軍事力を牽制する為にも中国の台湾併合に対しては、重大な関心を持っていると思います。

 現時点では、米国もイラク、北朝鮮問題で手一杯であり台湾の独立に関して中国に対する有効な対応策を講じる事が出来ない状態にあると思います。しかし、自由民主政治体制を持たない国家が、長続きしないことは、ソ連邦を中心とする欧州共産圏諸国が20世紀末に音を立てて崩れ去ったことを見ても判ります。

 これからは、辛抱強く、先ずは米国議会のロビーストを通して米国政界に台湾独立の必要性を訴え続けることが、肝要かと思います。サンフランシスコ条約における台湾の国際法上の地位を根拠に、台湾を旧連合国の信託統治地域にすることが、台湾独立の早道だと思います。 

それと同時に、台湾の教育界に働きかけて、台湾独立の必然性を台湾の次代を担う青少年に理解させる歴史教育を推進することが、喫緊の課題だと思います。私達台湾に生まれ育ち、台湾を心底から故郷と思い、こよなく台湾を愛する「日本人湾生」は、台湾独立のための支援を惜しみません。強く強く支持して止みません。 


台湾の国連加盟 平成17816日                      大阪日台交流会     野口 一 

現在、国際連合の安全保障理事会の常任理事国は中華民国、フランス、ソヴィエト社会主義共和連邦、グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国並びにアメリカ合衆国である。(ここではロシアについては触れない)常任理事国に中華民国とあり、中華人民共和国と表記されていないことに国際連合の解釈が現れている。

国際連合は正しくは戦勝国連合であり、1949101日に建国した中華人民共和国は戦勝国ではないので常任理事国の資格は無い筈である。しかし承認するならば国際連合(間違った和訳)は「戦勝国連合」の名称変更をしなければならない。そこで国連は「常任理事国中華民国」の中に2つの政治体制があると解釈し、中華人民共和国と中華民国(台湾)があるとすれば無理が無くなる。そうであれば、片方を承認するならば、もう一方も承認しなけれはならない。国連憲章の「平等」に自らが反する事になる。

また、台湾は1945年に日本の統治権放棄によって彼らの意思に関係なく一夜にして戦勝国側に組み入れられた。そこにはかって日本軍として戦った多くの台湾人がいる。そして旧日本軍人としての権利や保障も充分受ける事も無く、さりとて戦勝国の恩恵にもあずかっていない。正に「公平、平等」が無く人道的にも許される事ではない。そして中華民国(台湾)として現状を維持する事を望めば、他国より「反国家分裂法」と言う愚法によりミサイルを向けられ恫喝されている。この状況を一日も早く救済することが国連の勤めであり、世界平和維持につながる。

中華民国(台湾)は、このような不条理で不安定な中においても自由と民主を尊重し、総統の直接選挙、議会制民主主義を行い、大量破壊兵器の保持や他国への侵略する野心も無い。経済的には外貨準備高は先進国の中でもトップクラスであり、そして文化においても自由で闊遜な独自性を醸し出している。過去を憎まず我慢強く世界に平和的な貢献できる日が来る事を待ち望んでいる。一日も早く国際連合の一員として迎え入れ中華民国(台湾)2300万人の安全を保障し、彼等の英和な世界の平和に貢献する情熱を多いに活用する事が国連憲章に合致する。


日本に対する中国の歴史認識強要に対する所感
2005年9月  岡本光司

私は執拗に、所謂「正しい歴史認識」を日本政府に対し求め続ける中国政府の唯我独尊的態度に大いに反発を感じております。

これは、自国民の政府に対する不満を外に向け、現体制を維持せんとする中国政府の悪足掻きだと感じております。

日中間の平和条約は、70年代の田中角栄内閣時代に締結され、これまでも再三、日本政府は、過去の日中戦争により中国国民に多大の迷惑を掛けたことに対し謝罪を表明しており、江沢民政権が出現するまでは、日中間は、殆ど問題無く推移してきて、さしたる懸案は無かったと思っています。

日中国交が回復されて以来、日本は、中国に対し最大の資金援助国としてODAや輸銀を通して6兆円を超える莫大な援助をしてきているにも拘わらず、過去に執着した歴史認識論を吹っかけ、わけのわからない自国民に対し、反日運動を煽るのは、旧ソ連、東欧諸国のマルクス・レーニン主義社会体制の崩壊による毛沢東思想に対する国民の信仰が色褪せ、これからも共産主義政治体制を維持する必要性に駆られ、日本に対し過去の歴史認識論を執拗に強要してくるのだと思っています。

私は中国の現政権は、党、軍内部の社会資源分配の確執による権力安定への不安、財政金融をはじめ、国営企業改革失敗、沿海地域と内陸地方の極端な経済格差等々経済政策の失敗による経済不安、更には、過去2000年にわたり中国国民の思想を支配してきた儒教の「公」の観念の欠如による歴代中国政権(皇帝)による「私」の観念による領土・領民(社会資源)の私物化が、現政権にも継承され、政治の私物化による共産党幹部、官僚の腐敗、汚職の蔓延による政府に対する国民の不満、怨嗟、怨念を逸らすために、反日による愛国主義と民族主義の昂揚を図っていると見ております。

中国の日本に対する優越性を確保するためには、日本の過去に対する反省と謝罪の継続化と恒久化を行う必要があり、併せて、チベットを初めとする周辺諸民族に対する弾圧、軍事占領、植民地化、更に将来の台湾に対する武力行使の国際非難をかわす目的もあるのではないかと見ております。

いずれにしましても、日本の「過去」に対する譴責は、現在、中国が犯している侵略行為、これから犯そうとする侵略行為の目論見をかわす為の中国政府の意図的な覇権主義の戦略にほかならないと、日本国民は勿論のこと国際社会は自覚すべきだと思います。
                             以上


2004年4月1日 木村 nobuo 様からこのようなメールを頂きました。 木村 様 ご声援有難うございます。
----- Original Message -----
From: "nobuo kimura" <nobuo-kimura@nifty.com>
To: <ktf.k15@msa.hinet.net>
Sent: Thursday, April 01, 2004 9:23 PM
Subject: 初めまして。日本からメールします。

   以前、日本語で検索を行っていたときに、偶然に貴サイトを見つけました。
 私は昭和42年つまり1967年生まれの日本人ですが、父は戦争中に満州にいたこともあり、歴史に興味を持っていたので、貴ホームページはとても参考になりまし た。
   今回、メールしましたのは、中国共産党の圧力と台湾総裁選のニュース、および、台湾に対する日本政府の態度や日本マスコミの報道などを見て、どうしてもメールをしなければならないと感じたからです。
   私は中国共産党のやりかたには大変に反感を感じており、台湾の自治を支持します。
   日本の外交政策はあまりに台湾に対して冷たいと思いますし、まだまだ日本の歴史に誇りを持てない人も多いように見えるかも知れませんが、真実の歴史に興味を持ち、誇り高き人々を応援する気持ちを持っている日本人もいるということを是非知って欲しいと思います。

   どうも失礼しました。


2004年3月7日 横浜市にお住みの枝厚様からメールを頂きました。厚さまは陳総統再選を祈り、17日から台北へ応援にいらっしゃる予定だそうです。

郭 徳発  様

  枝 厚@日本横浜市 と申します。
  精力的なホームページ拝見いたしました。すばらしい内容で感動しました。
  さっそく私のホームページ「I Love ASIA」のアジアリンク台湾リンクに掲載させていただきました。
 
http://www.a-eda.net/asia/link/asialink.html 
  勝手ながら 「
平和への祈り  台湾屏東から郭徳発氏(1926年生)が発信」 とさせていただきました。

   3/20はいよいよ選挙。陳総統再選を祈り17日から台北へ応援へ行く予定です

   もちろん絶対勝利と確信しています。

   ますますお元気ですばらしいホームページを維持ください。


      日本国李登輝友の会南大阪支部の大勢が「人間の鎖」デモにご参加     2004年2月28日

平成1632

     【 2.28と日本人 】       南大阪日台交流協会        野口 一 

去る2月26日〜29日に「人間の鎖」デモに参加の為、台湾を訪問する。

  きっかけは、昨年10月に李登輝前総統閣下の謦咳に接した後、台湾人ガイドに228記念公園見学を伝えたところ場所を知らないし、李登輝閣下のお話を聞くまでは亡くなられた方々は300人位と教わってきたとの事。この事に衝撃を受け、日本人が参加すれば衆目を集め、一人でも多くの台湾人のみならず、日本人にも228事件の真実を知ってもらえると思い、それが日本人として台湾人に対するお詫びにもつながればと思い訪台する。 

 日本は、満州人国家の清朝と戦い日清戦争を勝利し、そして台湾の割譲を受けた。当事の日本は台湾統治をイギリス、フランス、オランダ等のアジア植民地搾取統治をするのか、それとも日本国土の延長として統治するかを悩み、結局後者を選択し日本本土並み、もしくはそれ以上のインフラ整備を行っていった。ダム建設、教育、製糖産業、下水道等々。 

 しかし日本は、1945年8月15日ポツダム宣言を受諾して大東亜戦争を終わらせ、台湾の領有権を放棄した。(本来返すべく清国が既に消滅して返すところが無いので放棄と言う)直ちにマッカーサー元帥は台湾の「開放」治安維持管理を、台湾と全く関係の無い蒋介石に指示した。これは、大東亜戦争の大義が「白人対有色人の戦い」であり「アジアの開放」であった事を巧妙に隠す為に、唯一有色人種の蒋介石を連合国側に引き入れたのである。よって蒋介石は台湾を手に入れた瞬間、全アジア人を裏切った事になる。 

 戦後の一瞬でも、台湾の治安維持管理を日本本土並みにアメリカもしくは、他の連合国が進駐していたらその後の台湾の運命はどうなっていたか。国共内戦に敗れた蒋介石は、台湾人を自国の国民として考えず、ただ反共の基地として台湾に居座わった。それが228事件を物語っている。 

日本は、戦後の台湾に対してもう少し配慮をすべきであった。台湾の帰属が決定するまで日本が責任をもってサポ−トすると宣言し、又蒋介石に対しても、もっと台湾人への配慮を示唆すべきであった。日本が出来ることをしなかった為に、台湾は、共産主義との戦いに利用され、(今もその怨念が496機のミサイルとなって狙われている。)独裁圧制による、228事件や白色テロ等々が起き、それが、次に本省人と外省人との反目となり、今も台湾人は塗炭の苦しみを味わっている。 

それでも、多くの台湾人は親日的であります。日本人はこの事に深く感謝をしなければならず、歴史を振り返り「台湾正名運動」や、「国民投票」がいかに正しく、又民主国家として進もうとしているかを理解し、支持応援しなければならないと思い、日本人としてできる事をしました。

  前々日の26日には、228公園で献花と黙祷をしてまいりました。其処に蔡焜燦先生が我々を待っていて下さいました。蔡先生は私達の気持ちをご存知であったかと感じた瞬間思わず涙が止め処も無く出て来ました。お互いの信義を確認できた時の喜びを頂きました。2時28分に人間の鎖が完成し、台湾を北から南まで縦断した瞬間、素晴らしいデモに感動し、暴徒化を心配したがそれも無く、台湾人の民意の高さに敬服いたしました。きっと台湾海峡を越えて日本にもつながっていたと思います。 

----------------------------
 

平成162月吉日
二二八記念公園 訪問の意義
 
                       南大阪日台交流協会  野口 一 

 貴国台湾におかれましては、我が国日本を最もよく理解せられ、また親愛の情を厚くして下さっています国でありますことは、私たち南大阪日台交流協会会員の深く認識するところでございます。

 それゆえ私たち南大阪日台交流協会会員は貴国台湾の実情、つまり現状と歴史とを正確また精確に理解せんものと努めてございます。貴国の現状を理解する為には、現在の台湾と同時に過去の台湾、つまり台湾の歴史を知ることが不可欠でございます。が、もとより私たちの多くは学者や専門家ではありませず、従いまして、歴史的真実と一口に申しましても、どれが真実であるか、簡単に検証できないのが実情で、それが当然でございます。

 そこで私たちは二つのことを指針として判断することになりますが、その一つは、その歴史的事実が生起した年月より少なくとも60年前後、つまり干支一巡ほど経過した歴史的事実を歴史真実として認識すべきかと、二つ目は、その歴史真実を物語るに充分な立場を有している生き証人の話されますところを信じる拠り所とすべき、ということであります。

 私たちは、本日、2.28事件記念公園の清掃奉仕に馳せ参じたのでありますが、その所以は貴国台湾の歴史において、この2.28事件を正しく理解しないことには何も始まらないと考えますからであります。ところが、台北市民の恐らく多くは、この記念公園の所在地も知らず、どれほどの生命が、2.28事件で犠牲となったのかも精確には知らない・・・・・という事実に、昨年10月の訪台時、私たちは直面したのでありました。

 この詳しくは知らないでいた一台北市民に、事件の真実を教えられましたのが、貴国台湾のみなりませず、日本国の一時代の歴史の生き証人でございます李登輝前総統閣下その人であったのでございます。

 既に干支一巡60年ちかくを経過した歴史的事件は、歴史的事実より転化を遂げ、歴史真実として定着するか、それとも忘れられる形で風化、消滅してしまいますのか、60年経過は、その岐路にあるかと思われます。それで《60年経過》と《生き証人》とを歴史真実を見極める指針とするわけであります。

 歴史真実を申しますれば、貴国台湾は《台湾独立》を標榜してございますが、差し出がましい事ながら、そこには歴史真実の認識誤認がございます。すなわち貴国台湾は、どこから独立するというのでありましょうか・・・・歴史信実を歪める事無く認識する限り、貴国台湾は《独立》するのではなく《国を肇める》つまり《肇国》というのが至当かと存じます。《独自に》国を肇めるというわけであります。それは《国を建てる》すなわち《建国》は、すでに済んでいるからでありますが、それをも含め、共に両国に関する歴史認識を深め、歴史真実を知っていく努力を重ねるべきと存じる次第であります。

最後になりましたが、台湾の行方は台湾の人が民主的に決めるということで、《国民投票》を強く支持いたします。

----------------------------

 「元台湾少年工の戦後」を見て

                               南大阪日台交流協会  野口 一

 小生は、新聞、テレビを見るときはまずは疑って見ます。
今日のマスコミは視聴率なる数字の為に平気で嘘までつくわけですから。一時の数字の為に嘘をつき、その嘘の為に視聴者離れが起きて、自分で自分の首を締めている。
 

 小生の愚妻が「お父さんの顔がテレビに出ている」と言うのでテレビに目をやると、何と一月前の事を放映しており、もう賞味期限が切れたニュースを何故今頃と言う疑問が湧き、次に反日テレビ局も少しは反省して良い番組つくりに覚醒したのかと思い、しばらく見ていました。放映後、家内に「今の番組、どう感じた。」と質問しました。 「日本人は悪いことをしたんですね。台湾の人がかわいそう。 台湾の為にこれからも頑張ってといいました。」  私は、いや違う。当日は壇上に上げていただき、式の一部始終を見た感じは、そうでは無い。台湾の人たちの御顔には、恨みや憎しみなど、全く感じ無かったと説明しました。

 「昔、自転車できつい坂道を上って買い物に行き、今自動車で楽になった。昔自転車での買い物は辛かったでしょう」 比較が間違っている。テレビ局は「昔、辛かった」と言わしたいだけなのだ。 だから、マスコミの言う事は疑ってかからなければならない。 一人の反日日本人の作り出しに失敗した筑紫哲也さん視聴者は、貴方より読みが深い事を忘れないで下さい。

----------------------------

 台湾訪問研修旅行 (平成15年10月23〜26日)                          
  
                 南大阪日台交流協会 会長 野口  一

 秋冷を感じる日本から、常夏の台湾へと思って居りましたが、あいにく天気予報では、台湾は曇りのち雨との予報。今回の旅行に水をさす事が無きよう祈るばかり。 関空より19名、現地にて合流者4名の計23名のメンバーで南大阪日台交流協会の初の訪台を実施。

 台湾到着後、直ちに双連幼稚園へ、将来の日台関係を考えると、次世代の子供達に相互信頼を培ってもらうためには、交流が不可欠であることから当会の会員であります籠池康則先生のつかもと幼稚園と提携していただき打ち合わせに訪問する。双連幼稚園は台北市にあって、70有余年の歴史を有し、3000坪の敷地に600名の園児を預かっておられる。特に目を引いたのは英語、日本語のほか台湾語を教えている事でした。
自国を愛する事は、忠誠心であり人類愛に繋がるので大変良い教育をなさっていると感銘を受けました。当協会の趣旨をご理解戴き、議定書に調印する事になりました。

 夜は、国策顧問の黄昭堂先生が当会会員を晩餐会にご招待くださり、楽しいお話が聞く事が出来ました。黄昭堂先生は「台湾人みずからの手で台湾の憲法を作らなければならない」と、日夜、激務をこなされておられ、お疲れにもかかわりませず当会会員を歓待下さいましたことは、すなわち台湾を愛する心が黄昭堂先生を支えておられると、私達にも、強く伝わってきて深い感動を受けました。

 翌日、芝山巌の六氏先生の墓参。案内に際しまして陳絢暉先生よりご説明を賜る事が出来ました。そして六氏先生のお墓に、日本より持参したお供え物、お線香を供え全員で御参りしました。

 次に、亜東関係協会の郭明山秘書長を表敬訪問。

 午後、李登輝前総統にご挨拶の訪問。偉大な哲人の謦咳に接する栄誉に浴しましたことは、身に余る幸運に他なりません。李登輝先生のご挨拶で小会の経緯にふれられ、初代会長片岡菊雄先生への御礼を言ってくださいました。そして黄昭堂先生、黄文雄先生の講演会の開催にも良い講師を選びましたとお褒めを戴き、次に小会の名称を日華から日台に変更した事を何よりも喜んでいただく事が出来ました。その後、日本全
国に「日台」の名称を名乗る会が広がっていると教えていただきました。李登輝先生の御言葉を拝聴しまして、今まで皆で苦労したこと思い出し、万感旨に迫りました。 そして、しばし目を閉じて、今回止む無く、出席できなかった当会会員のお顔を一人一人思い浮かべて、李登輝先生の御言葉を伝えさせてもらいました。又、西村真悟先生には小会の特別顧問になっていただいておりますことを、お伝え申し上げ、眼前にそびえる観音山にいつか西村先生と一緒に登りたく思っていますとお伝えしました。

 翌日、明石元二郎閣下の墓参。供花とお線香を供えさせていただき全員で合掌。眼前の台湾海峡の波が未来永劫に荒れる事の無いように御守り戴くよう祈願いたしました。

 その後、九分へ観光。

  最終日、228記念公園へ。此処へは初日に来る予定であったが関空出発が1時間遅れたため、今日の日に変更になりました。まず最初に驚いたのはガイドの陳さんが場所を知らなかったと言う事と、殺された台湾人が前日の李登輝先生の3万人以上と聞くまでは、300人と教えられていたとの事。彼は南大阪日台交流協会のガイドをして良かったと言ってくれました。いみじくも蒋介石元総統の夫人、宋美齢女史が亡くなっ
たとの報道があり、彼にとって忘れられない1日になったことでしょう。日本人のみならず台湾人も覚醒したこの度の研修旅行でした。当会の会員も見学後、認識を新たにしておりました。

小生が、当会の会長をお引き受けした時から、一連の活動がここにたどりつくことであり、2年がかりで達成し少しは責任を果たせたかと充実感を味わっています。そして新たな挑戦意欲が湧いてまいりました。

----------------------------

「台湾肇国」 正名運動に参加して                                                                                                                                南大阪日台交流協会 会長 野口  一

   

 今年(2003年)5月11日に予定していたがSARA(中国肺炎)の影響で延期になり、やっと決行日を迎える事が出来ました。

9月5日の夜、南大阪日台交流協会と八尾市議会議員の三宅博先生はじめ、日台地方議連の方々と関西新空港に集合して簡単な結団式の後、一路台北に向かう。

 着後、ホテルに直行すると既に、林建良先生を始めスタッフの方々が翌日の準備をされており、我々を迎えてくださいました。在台中、終始お世話を頂きました林建良先生はじめスタッフの皆様に御礼を申し上げますと共に、頭の下がる思いです。この真摯な姿勢に内政干渉だという人は、人間としての資質を疑います。

 翌日、ロービーに集合すると全員そろいのTシャツ、帽子を身に着け心が一つになって中正祈念堂に向かった。愈々、行進の時間になり、先頭に金美齢、林建良、小田村各先生方が先頭を歩いて下さいました。そのとき突如、老台北がご病気にもかかわらず現れ、皆様を慰労なさっておられました事が印象的でした。途中、当会会員の川野清さんとも合流できました。15万人の中で会えた事は奇跡のようです。また、小田村先生におかれましては気温35℃中、1歩1歩台湾の大地を踏みしめながら、しっかりとした足取りで行進なされ、広場では炎天下、額に汗をかきながらも長時間じっと式典を見守っておられました事に感激いたしました。

 私は行進中、金美齢先生の後ろに、式典中は小田村先生のおそばに座り、何かあったときは、趣味の山登りの経験を発揮するつもりでおりましたが何事も無く、逆に両先生から無言の教えを戴いた事に感謝申し上げる次第です。

 夜は、圓山大飯店にご招待を受け、李登輝前総統ご夫妻、金美齢、周英明ご夫妻、黄昭堂国策顧問、蔡焜燦先生、黄文雄先生はじめ多くの著名人が労をねぎらって下さいました。

 李登輝先生のご挨拶の中、正名運動の趣旨を?.1912年中華民国建国のとき、台湾はその版図に無かった事、?.国共内戦に敗れ国土を失った蒋介石が台湾に逃げてきた事、?.中国が中華民国に変わって国連の常任理事国になり、中華民国は国連脱退と同時に国としてなくなった。

 国として無い中華民国を国連加盟申請しても受け付けてもらえないのは当然で、台湾として加盟申請すればよいとのご説明。台湾国民を世界の孤児にせず、台湾国民を真に愛する気持ちが心に伝わってまいりました。
正に国父であります。この偉大な哲人の謦咳に浴した栄誉を生涯忘れる事はありません。

  翌日は、呂秀蓮副総統を表敬訪問、副総統のご挨拶に「私が20有余年前に今日の事を本にして出版したら、12年間刑務所に入れられました。だから皆さんと一緒に行進したかったのですが立場上出来ませんでした。この無念さをわかって下さい。」このお言葉を聴いたときは胸が熱くなりました。

  一旦ホテルに帰り、私の台湾の友人達が今回の正名運動参加に対し謝意の宴会を開いてくれました。なかに正名運動に参加した日本人に直接会ってお礼を言いたいと友人に申し出て、一緒に来られました。

   南大阪日台交流協会の趣旨を説明致しましたところ、是非協力をしたいと申し出てくれました。こんな草の根運動こそ真の日台友好だと意を強くした次第です。

   夜は外交部(日本の外務省に当たる)主催のレセプションに三宅博先生や日台地方議連の方々と一緒に出席しました。外交部の方と正名運動について話しまして、私たち日本人は昔より、神、公、臣、民と四位一体化しており天皇陛下のお蔭で、幾多の国難を乗り越えてこられた事を改めて幸せに思うと話しました。もしも天皇陛下の御存在が無ければ、日本も台湾のように国の基礎.つくりから始めなければならず混乱に陥っているかもしれません。

 今回の正名運動を通じて、多くの人と出会い感動、感激、感心を頂き、そして日本の良さも再認識し実りある訪台でした。 「台湾肇国」に参加できたことを誇りに思います。
南大阪日台交流協会の会員の皆様、次回は一人でも多く参加下さいます様、お願いします。

 


「台湾を支持する国民行動」結成!! 
運動推進のため、「呼び掛け人」を募ります!!
************************************************************************

 台湾に無知、無関心、無理解な政界、教育界、マスメディアのリードされる我が国は、今では中国の台湾侵略・併呑の動きに反対しないどころか、むしろそれを積極的に支持する愚昧、惰弱の国家に成り下がってしまいました。

 しかし我が国にとって台湾は、アジアにおける貴重な民主主義のパートナーであるばかりでなく、兄弟関係であるべき元同胞の国であり、そして何よりも国家の存亡に関わる生命線なのです。どうしてこのような大切な国が、中国に呑み込まれるのを黙って見ていることができるでしょうか。
 
 東アジア情勢に大きな影響力を持つのが我が国の世論です。台湾を支持する正義の世論を全国で盛り上げていきましょう。

 そのためには一人でも多くの同志の力が必要です。

 共鳴する方は、まずはこの運動の「呼び掛け人」になって下さい!

 承諾の方は@氏名、A肩書き(職業、学校名等)、B居住の都道府県名をお書き添えいただき、下記までご連絡をお願いいたします。

連絡先 「台湾を支持する国民行動 」本部 永山英樹
     090−4138−6397
      
taiwan1@ff.freeserve.ne.jp
    もしくは「台湾の声」
         
koe@formosa.ne.jp

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  「台湾を支持する国民行動 」呼び掛け人
  (各都府県署名順/敬称略/2月25日現在)

【本部】永山英樹(台湾研究フォーラム会長)
    多田 恵(「台湾の声」編集部)
    片木裕一(台湾研究フォーラム副会長)
    西江智彦(「台湾の声」編集部)
【青森】楢崎政志(梅桜友の会顧問) 
【岩手】大川三夫(日本李登輝友の会会員)
【山形】赤塚忠蔵(会社役員)
【群馬】橋本尚稔(農業)
    栗原一行(会社員)
【栃木】宇井 肇(栃木日台親善協会会長)
    篠原正宏(那須乃木神社神官)
    越井悦郎(会社役員)
    大橋幸代(栃木県日台親善協会理事)
    上野晴夫(会社員)
【埼玉】高橋秀樹(戸田市議会議員)
    葉賀英雄(維新政党新風埼玉県本部代表)
    武藤政春(上尾市議会議員)
    猪鼻嘉行(台湾研究フォーラム副会長・公認会計士)
    吉田 滋(元草加市議会議員)
    中田一郎(元民社協会理事長・埼玉李登輝友の会会長)
    染谷高実(不二歌道会埼玉県支部長)
    森 博雄(瑞穂青年社代表)
    半本 茂(教科書を正す親子の会代表)
    服部朋秋(東洋義塾師範)
    加藤哲史(日本李登輝友の会会員)
    茂木弘道(世界出版代表取締役)
    佐藤千枝(日本李登輝友の会会員)
    竹本博光(日本再生フォーラム代表)
【千葉】福村良治(英霊奉賛日台交流会事務局長)
    清水 哲(印西市議会議員)
    西村修平(国民新聞関東総局)
    青木 孝(昭和神宮御創建期成会常務理事)
    門脇朝秀(あけぼの会主宰)
    八板美紀(ケイアンドエム役員)
    敷島萌絵(ミュージシャン 秋茜-AKIAKANE-)
    島村北斗(ミュージシャン 秋茜-AKIAKANE-)
    中村一也(アインシュタインレコード代表)
    神川敦子(デザイナー アインシュタインレコード)
【東京】山田惠久(國民新聞主幹)
    藤井厳喜(拓殖大学日本文化研究所客員教授)
    南丘喜八郎(「月刊日本」主幹)
    柚原正敬(台湾研究フォーラム顧問)
    宗像隆幸(アジア安保フォーラム代表幹事)
    鈴木信行(維新政党新風広報委員長)
    石戸谷慎吉(英霊奉賛日台交流会会長代行)
    松田和也(予備校講師)
    田中秀雄(映画評論家)
    三澤浩一
    萩原 功(ITコーディネータ・物流技術管理士)
    梶山憲一(新日台交流の会相談役)
    井上時男(元昭和女子大学短期大学部教授)
    小林重雄(会社員)
    木野裕貴(獨協大学学生)
    佐藤健二(日華[台]交流教育会副会長)
    永山義孝(巷間自由言論社主幹)
    河添恵子(ノンフィクション作家)
    松原正子(主婦)
    野口 毅(高座日台交流の会会長)
    四宮正貴(四宮政治文化研究所代表)    
    福井直治(会社役員)
    仁科正雄(アセットデザインシステムズ顧問) 
    松下眞啓(國學院大学新国学研究会会長)
    金子義徳(会社員)
    福永 武(不二歌道会・「不二」編集長)
    茅野幸雄(会社員)
    彌吉博幸(明成社総務企画部長)
    藤本隆之(展転社編集長)
    江見 浄(無職)
    岡 文彬(法政大学校友会ー華友会監察役)
    黒田宇以子(主婦)
    西沢俊昭(会社員)
    野間 健(「月刊日本」編集委員)
    池田一貴(文筆業)
    槇 泰智(政経調査会)
    秋山 菘(ミュージシャン 秋茜-AKIAKANE-) 
    早川友久(日本李登輝友の会青年部代表)
    勝岡寛次(明星大学戦後教育史研究センター)
【神奈川】石川公弘(高座日台交流の会事務局長)
    浅田紘見(台友会事務局長)
    佐藤雅彦(日台鉄路愛好会事務局長)
    古市利雄(台湾研究フォーラム事務局長)
    野村 亨(慶応義塾大学総合政策学部教授)
    天野 基(日本李登輝友の会会員)
    加藤哲男(小田原の教育を考える会)
    梅本大介(学生政治研究会民衆浪漫党党首)
    片山 宏(会社役員)
    村尾誠一(会社員)
    小倉志摩(ミュージシャン 秋茜-AKIAKANE-)
【山梨】森田忠明(森田塾塾長)
【新潟】清野正男(前新潟県議会議員)
    後藤広栄(会社員)
    斉藤隆景(新潟県議会議員)
    伊藤栄三郎(李登輝友の会新潟支部長)
    水野孝吉(NPO海難救助隊隊長)
【静岡】織田伸二(古書店経営)
【愛知】川村 伸(名古屋アジアネットワーク事務局長)
    鈴木方人 (日本再生ネットワーク)
    中野仁義(農業)
    櫻田雅也(会社員)
【三重】久保憲一(鈴鹿国際大学教授・水屋神社宮司)
【滋賀】大田一博(輝生医院院長・日本阿扁之会関西副会長)
    久保耕治(滋賀県高校教諭・台湾学術研究会会員)
【京都】山崎 喬(台湾史研究会会員)
    添田世沢(添田医院院長・台湾史研究会会員)
    栗崎佳子(拳武会日本総本部最高師範)
【大阪】野口 一(南大阪日台交流協会会長)
    増木重夫(百人の会事務局長)
    吉川信男(会社員)
    安部泰治(政治・政策研究会政友会総裁)
    東郷秀憲(Webサイト「国益.com」主宰 国益研究会『中野』代表)
    八十川亘(大阪府立高校教諭)
    吉里延晃
    矢野満(会社員)
    中野壽人(日本公進党幹事長)
【兵庫】和田有一朗(神戸市議会議員)
    相良武郎(無職)
【岡山】千田昌寛(台湾研究フォーラム運営委員)
    小笠原賢二(日本公進党党首)
【山口】尾中信仁(会社役員)
    嶋本嚶二(無職)
【香川】藤川直樹(高校生)
【福岡】渡辺哲哉(自営業)
    永嶋直之(台湾研究会事務局長・アジアプラン代表)
【宮崎】緒方 真(自営業)
【鹿児島】久保利男(会社役員)
【沖縄】芝山 志(Webサイト「FormosaHeart」主宰)
    滝沢 隆(貿易商社役員).
【台湾】北村友雄(日本企業総経理)
    喜早天海(台日交流聯誼会[台中会]世話人)  
    沢田清司(会社員)
【米国】鈴木 武(元CA大学教職員)
    吉田英行(自営業)
    阿部明一(taioan.com主宰)
【泰国】富谷 弘(会社員)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
台湾を支持する国民行動

【目下の訴え】台湾の国民投票の実施を支持せよ
1、台湾は東アジアにおいて日本とともに自由と民主主義の価値を守る国家である。
2、しかも日本の生命線であるシーレーンの防衛を担っているのも台湾である。
3、ところがその台湾が目下、中国の武力侵攻という拡大一方の脅威に晒されているのである。
4、すでに中国は一方的に、台湾に標準を合わせたミサイル496基を配備し、しかもなお増強中だ。
5、この横暴な軍事恫喝に対して台湾国民は「国民投票」という極めて民主的で平和的な手段で抵抗しようとしている。
6、しかしあろうことか日本政府(外務省)は、中国の意向に付き従い、台湾の「国民投票」の実施に妨害の圧力をかけているのである。
7、日本のためにも台湾の「国民投票」を支持しよう。そしてそれへの妨害に反対しよう。
----------------------------------------------------------------------------
【行動】台湾を支持する国民行動―何をやるか?

1、地元選出国会議員に、国会における台湾「国民投票」支持表明を要請する。
2、地元選出議員に、外務省の「国民投票」妨害工作を取り上げるように要請する。
3、マスコミに台湾の「国民投票」支持を訴える寄稿、投書を行い、世論を喚起する。
4、2月22日「Say yes to Taiwan」に参加し、2月28日「台湾正名デモ」に参加する
----------------------------------------------------------------------------
【同志募集】同志糾合も重要な活動です。

 「台湾を支持する国民行動」は日本防衛という日本人の立場から、台湾を支持し、日台関係の強化を訴える国民の連合体です。これからも情勢に応じて、随時台湾支持の行動を起こしてまいります。 そのためには同志が結束しなくてはなりません。

●呼び掛け人を募ります。(日本国民であれば、年齢、資格は不問。氏名、肩書き、都道府県名をお寄せ下さい。名簿に加えて随時公表します)
●広く参加者を募ります。
●各地域の活動推進者を募ります。 (中核になって頂ける方)


[奮ってご参加下さい]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■SAY YES TO TAIWAN「2・28台湾正名アピール行進」
      台湾の尊厳と日台共栄を訴える!
【日時・集合地】 2月28日(土)午後2時、大久保公園(新宿区歌舞伎町2−43:職安トナリ)
       (交通)JR「新宿駅」東口徒歩7分/ 西武「新宿駅」徒歩3分/都営「東新宿駅」徒歩4分
【コース】  大久保公園⇒職安通り⇒明治通り⇒甲州街道⇒新宿中央公園児童遊園
【連絡先】 日本李登輝友の会 
      TEL03−5211−8838 e-mail 
ritouki-japan@jeans.ocn.ne.jp 

----------------------------

【呼びかけ】「台湾支持国民行動」結成!! 
有志のご参加をお願いします。
台湾の国民投票の実施を支持せよ
【主旨】台湾を支持する国民行動
1、台湾は東アジアにおいて日本とともに自由と民主主義の価値を守る国家である。
2、しかも日本の生命線であるシーレーンの防衛を担っているのも台湾である。
3、ところがその台湾が目下、中国の武力侵攻という拡大一方の脅威に晒されているのである。
4、すでに中国は一方的に、台湾に標準を合わせたミサイル496基を配備し、しかもなお増強中だ。
5、この横暴な軍事恫喝に対して台湾国民は「国民投票」という極めて民主的で平和的な手段で抵抗しようとしている。
6、しかしあろうことか日本政府(外務省)は、中国の意向に付き従い、台湾の「国民投票」の実施に妨害の圧力をかけているのである。
7、日本のためにも台湾の「国民投票」を支持しよう。そしてそれへの妨害に反対しよう。
 


【声明文】台湾の国民投票を支持する

我々は「百万人台湾保衛運動」を声援するに当たり、日台関係の強化を訴える日本の地方議員として、あるいは日本国民を代表して、以下の通り声明を行う。

1、民主国家台湾の存在は、同じく民主国家の我が国にとっては極めて重要である。
我々は両国の共栄と東アジアの平和と安定を訴えるとともに、中国の台湾侵略の計画と野心に断固反対する。

2、台湾の国民投票の実施は民主的なものであると同時に、台湾人の不可侵の権利であることは疑いなく、我々はこれを断固支持する。

3、我が国の外務省による台湾の国民投票への自重の申し入れは、明らかに不当な内政干渉であり、我々はこの愚行に対して断固抗議を行う。

4、台湾の将来を決定する権利は台湾人のみにあり、いかなる国家もこの問題に容喙できないということを、我々は我が国及び中国の政府に強く訴える。

5、台湾の国民的アイデンティティが確立され、そして台湾の国家主権と尊厳が国際社会において尊重される日が早期に到来することを、心より祈念する。

日台関係を促進する地方議員の会

会長   名取憲彦 (東京都議員)
事務局長 和田有一朗(神戸市議員)                                                       

           平成16年(2004年)2月10日

 

石谷戸 慎吉 様から頂いたメールです。

----- Original Message -----
 From: "ishitoya1"
<ishi5139@helen.ocn.ne.jp>
 To:
<ktf.k15@msa.hinet.net
>
 Sent: Tuesday, February 10, 2004 12:58 AM
 Subject: 片倉佳史さんの件

2/10/04 
郭 徳発 先生 
拝啓、
NHKのど自慢台湾開催署名運動にご協力いただき有り難う御座います。呉正男会長、 福村良治事務局長より連絡あると思いますが、現在、名簿の分類整理に忙殺されてい るようです。
 
実は、毎週土曜日池袋台湾基督教会での台湾語教室に通っております。最初は、呉正男さんも一緒だったのですが、絶対に小生は自分に追いつかないと、最近は、ほとんど参加していません。
 
先週、参加者の方から、片倉佳史さんと言うジャーナリストが郭徳発先生を訪ねたいとの事で、一言連絡をして欲しいと頼まれました。この片倉さんにはお会いしたことはありませんが、台湾を紹介する良書を何冊か書かれている方です。
 
毎週火曜日に小生の新宿事務所で客家語勉強会を開催する事にしました。いつも日本語で話していて気が付かなかったのですが、小生が台湾で知り合った方で客家の方が半分ではないかと気が付きました。
 
電話で、客語も始めると言いましたら、「それは良い。私は客家だが、実は客語は聞いてもわからないんだ。ホーローケイなので」と言われました。
 
先日、日本台湾医師連合の講演会、懇親会に招待されました。この会の岡山文章会長に送ったメールのコピーをご参考までに送ります。
 
敬具                       石戸谷 慎吉

------------------------------ 

岡山文章 先生                           2/2/04
 
本日は講演会、懇親会、ご招待有り難う御座いました。
 
講演、懇親会でのお話で下記の事に気が付きました。
 
1) 台湾人
 台湾に対する忠誠心があり、基本的人権の尊重、民主主義、自由、地球環境の保全などを求める方で、自らを台湾人と称する方を台湾人と呼べるのではないかと思います。劉先生のように父上が大陸から来られた方も台湾人であると思います。
 
2) 現代の支那文化とは、正義、公正が無い匪賊伝統文化であると思います。従って、3月の選択は匪賊伝統か文明かの選択であると思っています。
 
3) 日本の海上自衛隊は半日で共産支那海軍を無力化する事が可能だとの事です。(山本誠前自衛艦隊司令) この海上自衛隊戦力は一個米空母戦闘群に対抗する事は出来ません。しかし、日本と米国が軍事力で紛争を解決する事は考えられません。既に、諸価値を共有し、経済的に共生関係にあります。
 
中共軍部の若い佐官級の軍人は外国に留学して、諸外国の軍事能力に関して正確に把握していると推察されます。この佐官級の中共軍人が軍部に一定の影響力を持つようになりつつあると推察されます。しかし、これを対外的に公表出来ません。従って、空威張りの脅かしと、諸外国の影響力行使が重要になり、これがますます強化されると思います。(廖建龍先生はこれに気が付きました) 
そんなわけで、中共を2008年までは、全く恐れる必要はないと思います。
 
4) 日本の航空自衛隊のF-15のパイロットの方で、「北朝鮮がミサイルを発射しようとしたら、帰りの燃料は無いが、命令されたら爆撃に飛び立つ、命令されなくても爆撃に飛び立つ」と言う方がいます。「自衛のための先制攻撃は許されるし、当然の権利だ」との考えです。統帥としてはとんでもない話です。第一、F-15は制空戦闘機で地上攻撃能力はありません。第2に、カミカゼ特攻など統帥上許してはなりません。第3にF-15は一機日本円で100億円もする世界一高い戦闘機です。このような馬鹿な事でなく、地上攻撃能力を持たせる。空中給油機を大量に導入して、帰還の燃料も確保するなどを考えるべきです。しかし、このパイロットのような方は大事にしなければならないと思います。 
  台湾を向けられている中共のミサイルは、国民投票で撤去を求めると同時に、期限を切り、先制攻撃も辞さない、海上封鎖するなどの通告が必要です。(蓮根藤先生はこれが言いたかったのだと思います)
 
5)中共のミサイルは通常弾頭ですので、実際の被害は限定的であり、心理的な脅かしでしかありません。台湾に対するミサイル脅迫は文明諸国が許しません。
 
土竜
 


台湾問題で政府に正論をぶつけた長島昭久衆議院議員に激励を
            
                    「台湾の声」編集部

長島昭久事務所
民主党東京都第二十一区(立川、日野、昭島)総支部
〒190−0012 東京都立川市曙町2−17−13名倉堂ビル301
Tel(042)548−2700 Fax(042)548−2711
E-mailアドレス 
tokyo21@lapis.plala.or.jp
http://www.nagashima21.net

─────────────────────────────────


  衆議院予算委員会で長島昭久議員(民主党)が
  「台湾総統選挙と公民投票」について質疑。

 本日、平成16年2月20日、衆議院予算委員会で15:05から長島昭久議員(民主党・無所属クラブ)が「台湾総統選挙および公民投票」についての質疑を約30分に渡って行った。質疑の全文筆記を掲載します。
(筆記=日本李登輝友の会青年部代表・早川友久)
--------------------------------------------------------------

 長島昭久議員(以下、長島と略す)
「民主党の長島昭久です。民主党安全保障部会を代表して質問をさせていただきます。

さて、今日は台湾の総統選挙公示日でございます。この台湾の総統選挙、あまり報道されておりませんけれども、わが国の安全保障にとっては大変重要な出来事であると言うのはご案内の通りであります。今日ちょうどですね、産経新聞に中嶋嶺雄さんが一考を投じておられます。

『今回の選挙は台湾の命運を左右する大きな意味を持っている。日本の国益にも関わる岐路になるかも知れない。台湾人の政党である民進党が勝つのか、中国人の政党である国民党が政権を奪還するのか、という選択だ。仮に民進党が敗北し、中国が期待する国民党・親民党政権が誕生すれば、李登輝前総統が12年間に渡って蓄積してきた台湾民主化と台湾人としてのアイデンティティ深化の路線が大きく揺らぐことになろう。そうなれば、近年ますます強大化しつつある中国が台湾を呑み込んでしまうことにもなりかねない。』と、こういう大変示唆に富むご指摘をされておられます。

煎じ詰めればですね、今回の台湾の総統選挙というのは、アジアにおける民主主義の真価というものを問う大変重要な試金石であると同時に、この事態を中国というこれから伸びていく、伸び盛りの大きな大国がどう扱っていくのか、どうやってそのような事態に対応していくのか、中国の対外姿勢の成熟度も示す試金石になると思います。中国大陸から来た人たちではなくて、いま台湾の人口を占めている8割の台湾人による、台湾人のための政権、台湾人の自由な意志に基づく政権作りをしていこうという、この今回の大変意義深い総統選挙。

96年で初めて李登輝政権が民主選挙を行いました。そして、2000年には日本もあまりやったことがない政権交代をしっかり実現をしたこの台湾。今回この台湾人の民進党政権がどうなるかということは、大変重要な、私ども日本にとっても重要だと思うんですね。

そして、この台湾の民主主義については、私ども日本人の多くが、心ひそかに応援をし、そしてその成熟振りに拍手を送ってきたと思います。

1972年、日中国交正常化の時に台湾と断交を致しまして、以来、非公式な関係に留まっておりましたけれども、その非公式ながら、文化やあるいは経済の分野で日本と台湾は大きな交流を続けてまいりました。いまや、人の交流だけとっても年間200万という大変な交流がありますし、経済・貿易の総量で見ても、アメリカ・中国・韓国に次ぐ、日本の貿易相手国としては第4番目の相手国となっております。

こういう台湾で行われる今回の総統選挙、今回、陳水扁政権は総統選挙にあわせて、公民投票、わが国で言えば国民投票でありますが、公民投票をやろうという、こういう発表を致しました。ところがですね、この国民投票は中国から大変評判が悪い。アメリカもたしなめた経緯があります。再選を目指す陳総統がとった手段というのは、中国のミサイルの脅威 ― 中国は台湾に向けて496基のミサイルを射程におさめている。この脅威はもう尋常な脅威ではありませんね。私どもも明治の時代にあのロシアの南下政策で相当な脅威を被った歴史
的経緯があります。こういう強大な国がまさに両岸を挟んで存在するということ、そしてそういう中でギリギリの立場で選挙をやる。そういう中で、ミサイルの脅威に対して台湾はどうしたらいいでしょうかという公民投票を陳水扁政権がやろうということ、これに対してですね、日本の外務省は「待った」をかけましたね。なぜでしょうか。」

川口順子外務大臣(以下、川口と略す)
「台湾についてのことでございますが、まず、そもそも台湾に対するわが国の立場ですけれども、これは日中共同声明にある通りでございまして、「2つの中国」とか「一中一台」と言われる立場はとっていないわけでございます。台湾の独立も支持をいたしておりません。わが国としては、台湾をめぐる問題が当事者間の話し合いを通じて、平和的に解決をされること、そのための対話が早期に再開をされるということを望んでおるわけでございます。それで、先生が「待ったをかけた」というふうに仰られましたけれども、わが国としてはこの公民投票の実施を含む台湾の動向につきまして、台湾海峡及び地域の平和と安定の観点から、わが国としては関心を持って注視をしているところでございまして、昨年の末に慎重な対処を希望するということを台湾側に申し入れたと
いうことでございます。」

 長島
「それは外務省が申し入れたということですか。日本国の外務省が申し入れたということでしょうか。」

 川口
「これは、日本政府として、相談をした上で、具体的に申し入れた人間というのは、交流協会の所長が申し入れたということでございます。」

 長島
「申し入れの内容についてもう少し詳しく説明していただけませんか」

 川口
「これはまず大きく言って2点ございますけれども、最初に、台湾に対するわが国政府の立場は、日中共同声明にある通りであり、わが国としては台湾をめぐる問題が当事者間の話し合いを通じて平和的に解決されること、そのための対話が早期に再開されることを強く期待している、ということです、これが1点目です。

2点目ですけれども、しかし、最近の陳水扁総統による公民投票の実施や新憲法制定等の発言は、中台関係を徒に緊張させる結果となっており、わが国としては台湾海峡及びこの地域の平和と安定の観点から憂慮している。わが国としては、現在の状況が今後さらに悪化することは回避する必要があると考えており、陳総統が就任演説で行った「4つのノー、1つのナッシング」を遵守され、この地域の平和と安定の為、慎重に対処していただくことを希望する、とそういうことでございます」

 長島
「重要な問題が2つありますね。正式な国交の無い日本と台湾であります。この大不幸な歴史がありました。にも関わらず、日本政府が外交チャンネルを通じて、台湾に向かって“ああだこうだ”と言うというのは、これは公式のチャンネルではないのでしょうか。」

 川口
「交流協会の所長、つまり台北事務所長から申し入れたというふうに先ほど申しましたけれども、交流協会というのは日台間の交流を円滑に進めていく為の民間ベースの実務処理機構ということで、台湾の各方面との間で協議・交渉を行っているということでございまして、このこと自体、これは日中共同声明に反するものでもなければ、こういったことを行うということについては問題はないと思います。」

 長島
「本当に問題ないですか。台湾のどなたに交流協会の所長から、 ― 私手元に持っていますよ― わが国政府の立場を伝達したのですか。文化交流や経済交流なら問題ないんです。極めて政治的な、高度な政治性のあるものについて、外務省はわが国政府の立場を交流協会の所長を通じて、台湾のどなたに伝えましたか。」

 川口
「この相手方でございますけれども、邱義仁総統府秘書長であります。」

 長島
「台湾の場合はちょっと名称がわかりにくいのですが、秘書長というのは、日本に例えていえば官房長官であります。これは立派な公式チャンネルではないでしょうか。公式チャンネルの行使をしたということをお認めになりますか」

「もう一言申し上げましょう。交流協会のカウンターパートは、本来、台湾の亜東協会ではないですか。カウンターパートである亜東協会に言えば済むことではないですか。それを飛び越してわざわざ相手様の官房長官をやっているような方に申し入れをした。これ、全然問題ありませんか。」

 川口
「交流協会は日台間の交流を円滑に進めていくというための組織でございまして、今回、交流協会が行ったようなルートでこういう種類の話をするということは問題があるとは考えておりません。」

 長島
「これは問題大ありですよ。中国だって戸惑っているんですよ。中国はですね、申し入れをした次の日に「よくやった」とうような外務省のコメントを出しているんですね。しかしその後、「待てよ?」と。これは公式のチャンネル
を使ってやっていることではないかということで、中国もかなり戸惑っているそうなのですが、全く問題ないと本当にお考えですか。72年に断交してから、こういった政治的な問題に、日本国政府の意思をこういう形で伝達した前例はありますか」

 川口
「中国の反応でございますけれども、唐家セン国務委員・王毅外交部副部長はじめ、中国政府からは“日本政府の態度表明を評価する”という反応が出ております。そして、この交流協会から申し入れたということ自体は、日中共同声明との関係でこれに反するものではないと考えております。

それから、こういうような問題について今まで申し入れたことがあるかということでございますけれども、何をもって「政治的な問題か」ということにもよりますが、例えばこれまでも交流協会を通じまして漁業の問題、つまり排他的経済水域の問題ですね。そういうことについては、台湾側に対してわが国の立場を申し入れているということでございます。

ただ、他方で地域の平和と安定に関する問題、地域の平和と安定という観点から日本の立場について、台湾側に申し入れたというのは今回初めてであります。」

 長島
「そうなんですよ。これは政治的には大変高度な問題なんですよ。しかもね、この公民投票というのは総統選挙と一緒にやるんですよ。これはあからさまな選挙干渉じゃないですか。内政干渉と同時に、選挙干渉に当たるんですよ。そういう効果についてどれだけ政府の中で議論があったんでしょうか」

 川口
「まず、これにつきましては、台湾海峡および地域の平和と安定という観点から、わが国の主体的な判断に基づいて申し入れたわけですけれども、政府としての意思決定を行ったうえで行っています。」

(野次が飛ぶ)

 長島
「今、質問が後ろから飛んでおりますけれども、どういう形で政府の意思決定がなされたのか、ご説明下さい。閣議ですか。決定の責任者が誰か、あわせてお答え下さい。」

 川口
「これはきちんと官邸も含めて決済を頂いております」

(「影の外務大臣か!」の野次)

 長島
「この問題はギリギリ突っ込んで行ってもいいんですけれども、次の質問に行きましょう。中台関係を徒に緊張させる結果となったというんですね、この公民投票の実施や新憲法の制定といった発言が。中台関係を徒に緊張させるってどういうことですか、具体的に説明して下さい。」

 川口
「96年の選挙のときのことを思い起こしていただきますと、この時は米国が空母を派遣し、そして中国が様々な行動をとったというような事態があったわけでございます。こういった台湾海峡および地域の平和と安定に関しての、その観点から注視をしているというのはわが国だけではありませんで、例えば米国につきましても、それからフランスにつきましても、それぞれこういうような主旨の意見の表明ということをやっております。」

 長島
「今、アメリカとフランスもやっているから日本もやるんだというお話がありましたけれども、フランスはほとんどこの地域に対して関心ありませんから問題外だと思いますけれども、アメリカはですね、外務大臣ご存知のように、一旦緩急あれば(つまり)中国が武力行使に出てくるような事態になれば、最後まで責任をとるというような台湾関係法があるんですよ。

独立は許さないといいながら、もし中国側が武力行使をしてきた場合には、アメリカは飛んでいって助けると、ブッシュ大統領も温家宝首相が行かれたときに、例の、今回は現状を変更することになりかねないから慎んだほうがいいと発言した、その同じ文脈で、もし中国が武力行使に出るようだったら、“we will be there”って言ったんですよ。我々はそこに駆けつけるだろうという、そういう言い方をしているんですよ。アメリカは最後まで責任をとる覚悟と能力があって介入しているんですよ。日本は空手じゃないですか。

しかも、96年の話を前例として引かれましたけれども、96年の時だってわが国は耐えがたきを耐え、偲びがたきを偲んで沈黙を破らなかったんですよ。今回、沈黙を破った緊急性、どこが96年当時あるいは2000年当時と状況が違うのか、今回どこに緊急性があったのか説明して下さい。」

 川口
「96年の時点でも同じようなことがあったわけでして、公民投票ですとか、新憲法制定の動きとか同じような動きがあったということでございます。それから、先ほどアメリカのケース、アメリカは最後に責任をとるつもりだからというふうに言われましたけれども、アメリカは何を言っているかと言いますと、これは中台いずれの側であろうと、現状を変更するいかなる一方的な動きについては反対である。台湾指導者による最近の言動は、現状の変更を一方的に決定しようとしている可能性を示すものであり、米国はこれに反対である。最後は(長島議員が)仰ったような形で、最終的に色々なことが出来るアメリカですら、こういうことを言っているわけでございます。わが国としては、台湾というのはわが国のすぐ近くに存在する“地域”であって、台湾海峡が平和安定であるということはわが国の平和と安定に密接な関係を持っている、非常に強い影響を持っているわけでございます。そのような観点でわが国としては申し入れたということでございます。」

 長島
「仰ることを伺っていると、アメリカが現状変更をすることは許さないと、だから慎んで欲しいという、その理由付けを外務大臣も正しいと思っておられるようなんですが、公民投票をやることがなぜ現状を変更することに繋がるんでしょうか。ご説明下さい。」

 川口
「96年の例を申し上げましたけれども、台湾海峡あるいはその地域の平和と安定と言っていますのは、今回起こったような様々な動き、あるいは前回起こったような様々な動き、ということの観点からしますと、まさに公民投票あるいは新憲法制定の動きということがもたらしうる“結果”、これを懸念しているということであります。」

 長島
「どういう結果ですか、はっきり言って下さい。これは国民もインターネットを通じて見ているんですから。どういう結果がもたらされるのか、明確にお答え下さい。」

 川口
「まさに先ほど申し上げました通り、96年に起こった、台湾海峡をめぐる緊張、そういうことを見れば、そういうことが再来をすることは望ましくないということであると思います。」

 長島
「私たちは民主主義の国に住んでいるわけですね。民主主義の要求というのはブレーキ利かないんですよ。公民投票をやるというのは、民進党結党以来の党の党是なんですよ。その民進党を台湾の人たちは選んだんですよ。したがって党是に基づいて、公民投票をやろう。

今回、公民投票の問題で、茶々を入れました外務省、これから永久にこういう問題になったら介入していくようになるんですか。積極的に。まぁ、それも一つの手ですよ、それも一つの道ですよ。今回、大きな方向転換をしたんでしょうか。お答え下さい。」

 川口
「どういう状況で他国にものを申し入れていくか、これはその時その時の状況によって総合的に判断をしていく話であるというように考えております」

 長島
「もうこれは“ぬえ”のように逃げ回るだけなので・・・。
でも、この部屋におられる皆さん、あるいはインターネットを通じてこのやり取りをご覧になっている皆さんは、恐らく相当重要な問題が起こっているなということを感じていただいたと思うんですね。

はっきり申し上げて現状を変更しているのは、変更しようとしているのは、中国ですよ。496基のミサイルを毎年50基から70基増やしてきているのは中国ですよ。台湾の人たちがやっているということは民主主義をそのまま深化させていこう、公民投票もやろう、自分たちの憲法もつくってみよう、これは自然な発露じゃないですか。

日本は実力も能力も意思も無いのに、今回のような火遊びはやったらいけないんですよ。沈黙するというのもあるときには必要な外交手段だと思います。私たちにとって、中国にとっても、アメリカにとっても、日本にとっても、一番重要なことは、現状を維持することです。だからアメリカは曖昧政策をとっているんですね。どういうときに介入するか分からない。でも、最後の一線を越えたら我々は踏み込むかもしれないとこの現状維持というのは、今の中国と台湾との関係、先ほど私が申し上げました ― 中国がどんどんどんどん国際社会において大きくなっていく、経済も大きくなっていく、両岸の交流もある。どんどんどんどん、このまま何もしていかなかったら呑み込まれるトレンドなんですよ。海の上に小さな小舟を浮かべて、漕がなかったらどんどん潮の流れに流されて移動していくじゃないですか ― 台湾が今やろうとしていることはそういう現状維持を何とか維持し続けていく
為に、たゆまぬ努力をしている。それを今回のまさに浅はかな、川口大臣が恐らく責任者だと思いますけれども、こういうことで、それを逆の方向へ振れようとしてしまったということ、是非責任を痛感していただきたいと思います。

-------------------------------------------------------------------

以上、「台湾総統選挙および公民投票」に関する質疑が終了した。引き続き、長島議員は防衛ミサイルシステムの質疑に移ったが、台湾関係の質疑はおおよそ30分程度であった。
質疑の中で、長島議員が「現状を変更しようとしているのは“中国”だ」と発言した際には、後ろの席から一斉に「そうだ!」と大きな野次が上がった。
 



【特報】中津川議員(民主党)が台湾に関する質問、全文掲載     (2004/02/24)

                       「台湾の声」

 本日、平成16年2月24日、衆議院予算委員会において、11:15より中津川博郷議員(民主党)が台湾に関する質問を行った。全文は下記の通り。なお、口頭での質疑のため、わかりにくい箇所は適宜注釈を( )で挿入していることをご留意いただきたい。(筆記:金美齢事務所 早川友久)

 中津川博郷議員(以下、中津川と略す)
「民主党の中津川でございます。実はですね、昨年の12月23日、田中均外務審議官が中国政府外交部の李外交部長と会談した際、日本は「一つの中国」の立場を堅持して、「二つの中国」や「一台一中」に反対しました。
それを汲んでと言いますか、城之内秀久外務省中国課長(筆記者注:城之内ではなく堀之内の誤り)が台湾当局へ申し入れを出すよう、交流協会の台北事務所へ指令を出して、29日に申し入れがなされた、と台湾で報道されています。これは事実ですか?大臣」

川口順子外務大臣(以下、川口と略す)
「田中外務審議官が、そういう態度を表明したと言うことは事実です。それから12月29日に交流協会の台北事務所長が、台湾側に対して申し入れをしたということでございますけれども、この指示を出したのは中国課長ではなく、日本政府として指示を出したということでございます。ちなみに中国課長は堀之内と申します。」

 中津川
 「大臣、これ閣議決定したんですか?」

 川口
 「これは外交の案件ということで、政府としての決定を“決裁”を通じてやっております」

 中津川
「これは後でまた質問しますけれども、“総統府”というのは日本で言う“政府”のことですよね。大変に重いんですよ。それで先般、同僚の長島議員が質問しました。“内政干渉・選挙干渉”ではないかと。このこと自体問題になるんですが、 ― 今、田中審議官の件は事実を認めましたね ― なぜ、この申しれをしたのか、その意図を簡潔にお答え下さい。」

 川口
「まず、田中審議官が申し入れた立場、これは何も新しいことではなくて、わが国が台湾と中国との関係についてはずっと言ってきていることでございます。
例えば、言った内容でございますけれども、「一つの中国、一つの台湾」「2つの中国」という立場はとらない、「台湾の独立を支持しない」、わが国としては台湾を巡る問題が平和的に解決されること、そのための対話が早期に再開されることを希望している。中国の武力行使には反対である、ということを言ったわけでございます。
例えば、一語一句の文言がすっかり同じと言うわけではございませんけれども、前にさかのぼりますと97年に橋本総理(当時)が、中国で演説をした折に、日本は台湾独立を支持していないというようなことを言っておりまして、基本的に同じ立場を繰り返したということでございます。」

 中津川
「要するに現状変更をしてはいけないということですね。確認ですが、“現状変更”とう言葉が良く使われますね。これをしない、そういう意図でこれ(12月29日の申し入れ)を出したということでよろしいんですか。」

 川口
 「現状を変更しないということではなくて、わが国の台湾と中国に関する基本的な立場、これを述べたまでであって、これは日中共同声明に従って、台湾とわが国の関係は非政府間の実務的な関係を維持していくことでございます。田中外務省審議官の先ほど申しました発言、あるいは橋本元総理の当時の発言、それらはそういった立場に則って行われているということでございます。」

 中津川
 「12月9日に、中国の温家宝首相が訪米した際にですね、ブッシュ大統領が“中台いずれの側であろうと、現状を変更することに繋がるいかなる一方的動きについて反対する”と、このように発言しましたね。それで、現状を変更する恐れがあるというか、そういう意味での台湾の国民投票を支持しないという意向を伝えたとされています。そこで(日本国)外務省はすぐ反応して、だからわが国もアメリカと同一歩調をとっているんだと、だからこそ29日に申し入れをしたんだと、私はそのように理解しています。
だけど、ブッシュ発言のうち、あとでライス補佐官がフォローしているんですよ。“我々は中国側に対し、もし中国が台湾に、軍事力あるいは威圧を加えようとするならば出動する”“台湾を守る”と、言っているんです。
日本・アメリカ・台湾、これは大事なラインです。(ブッシュ)大統領もこの発言の際、中国側に“武力行使などの現状変更は許さない”これも明言しているんですよ、私が調べてみたら。
(日本の発言は)アメリカに乗っかって、一方的に中国サイドに立った発言ではないかな、と懸念しております。ブッシュ大統領は、中台双方に現状維持を求めているわけですよ。だから、台湾に対してものを言うと同時に、きっちりと中国に釘を刺しているわけですよ。それを何ですか外務省の態度は。中国政府に対しては何にも言わずに、台湾に対しては内政干渉・選挙干渉ともとられかねない申し入れをする。日本の外交は志が低いね〜、そうとしか思えないよ。いかがですか。」

 川口
「まず、わが国のこういった申し入れ、これは米国がやったからとか、中国に頼まれたからという訳ではなくて、わが国のこの地域の平和と安定に関する考え方から主体的に行ったというのが第1点です。
それから第2点。“台湾だけに言って、中国に言っていない”、これは全く事実に反することでありまして、例えば先般、逢沢外務副大臣が中国に行かれましたけれども、そういった折にも中国に自制を求めるということをやっていただいております。」

 中津川
 「今、しっかり聞きましたよ。中国はですね、496基のミサイルを配備しているんですね。聞くところによると、年間50〜70基のミサイルを増強していると、これは“現状変更”ではないですか。私はそう認識しますね。中国政府がいくら台湾にミサイルを向けても問題がない(ということですか?)
これはきっちり言うんですね。今、川口大臣は具体的なことは言いませんでしたけれども、逢沢大臣が“きっちり言ってきた”と言いました。どんどんミサイルを増やしていることを中国に対してもちゃんと警告するんですね、大臣。」

 川口
 「先ほど申しましたように、中国に対しても“武力行使は反対である”ときちんと日本は言ってきているわけであります。先ほど、田中外務審議官の発言を紹介いたしましたけれども、その時にもそのことは申し上げております。ですから、台湾に言うと同時に、中国にもきちんと伝えているということでございます。」

 中津川
 「ホントかな〜と思いますね。じゃあちょっと突っ込んだ質問しますよ。

(12月29日の申し入れ文書を手に取りながら)
このペーパーですね、外務省アジア大洋州局中国課というところで出しているんですがね、すごく気になるところがある。台湾総統という表記の際に、なぜ“総統”の部分をいちいち「 」(カギ括弧)で括るの?このことは、これに始まったことじゃないんですよ。どうしてですか?」

 川口
「これは(中津川)委員が“これに始まったことではない”とおっしゃいましたけれども、まず、わが国の台湾に対する基本的な立場というのは、日中共同声明に従って台湾との関係は非政府間の実務的な関係として取り扱っていくということでございます。台湾を国として扱ったり、その当局を政府として扱ったりすることはないわけでございます。従いまして、わが国の政府の基本的な関連文書における関連表記は、わが国の基本的な立場を踏まえてやっているということでございます。そういうわけでございますので、この立場を踏まえまして、『外交青書』など、わが国の政府の立場を正式に示す文書では、わが国が台湾を“国として扱っている”という誤解を招かないために必要に応じて「 」をつけて表記をしているということでございます。」

中津川
「じゃあ大臣、北朝鮮はどうなんですか?国交がありませんよね?金正日総書記に「 」をつけて表現していますか?」

(野次が飛ぶ「答えてよ!」「時間がないんだぞ!」「なんで答えられないんだ!」)

(委員長が外務大臣を促す)

川口
「仰るように、北朝鮮には「 」をつけていないようでございます。それは何故かということでございますが、― 色々な考え方があるかと思いますが ― わが国は、台湾については従来、国として扱っていたという経緯があるわけでして、国として扱っていたものを1972年の日中共同声明に従って“国ではありません、地域であります”ということを明確に表明したという観点で、誤解がないように「 」をつけたということです。そうした事情の変化があった、ということを明確に示すために「 」をつけて表しているということであろうかと思います。」

中津川
「失礼ですねー。民主化が進んでいるんですよ。台湾の国民が選んだんじゃないですか。「 」なんかつけるのは“自称総統のあなたは”ということすよ、実に失礼ですねー。
この質問をするにあたって、私が調べてみたら、「 」つきで台湾の関連表記をしているのは中国しかないんですよ。おかしいですよ!おかしい!
台湾という国はわが国と同じく海洋国家なんだよ。歴史文化でも多くの共通点があって、国交こそないけれど本当に親日家ですよ。わが国の国会議員も与野党問わず、毎年数百人が台湾に行っているんですよ。そして例外なく、台湾の民主化を評価して、台湾人の親日感情に感激して帰ってくる。こういう台湾の本当に素晴らしい人たちが沢山いる。彼らがなぜそれほどまでに親日なのかというのは色々な理由があるかと思いますが、私は、彼らの原点「武士道」の精神だと思っています。
ここに、李登輝前総統の『武士道 解題』があります。私も感動して後ろに書評を書かせてもらっているんですが、やっぱり“強いものを恐れず、弱いものをいたわる”という精神が、日本人の武士道精神なんですよ。こういうものがあるから、やっぱりそれだけ日本に親しくしてくれているんじゃないんですか。

今までの一連の流れ、大臣が色々と言いましたけれども、これは武士道精神に反しますよ。弱者に威張って、強者に媚びる、あっちばかり見ているじゃないですか。
今、「ラストサムライ」というのが流行っています。私が行きましたらね、ピアスとか髪がとんがったりしている若い今流のおねーちゃん・おにーちゃんたちがね、本当に感激して涙しているんですよ。日本もまだまだ捨てたもんじゃないなと思いますよ。
国家も日本人も、もう一度武士道精神に戻るべきだと私は思います。

大臣、もう答えなくていいですから、
“台湾のことは台湾に任せましょうよ!台湾の人が決めて、中国ともよく話し合いをして台湾人自らに決めてもらいましょうよ!”
こんな「 」をつけてバカにしたようなことをして、いくら大臣が(先ほどのような)説明したところで台湾の人たちはそういうふうに思いません!
お答えにならずとも結構です。議論は後でゆっくりしたいと思います。」

------------------------------------------------------------
引き続き、中津川議員は大阪歯科医師会の質疑に移ったが以上、台湾関連の質疑は約20分程度であった。
中津川議員は、先日の長島昭久議員(民主党)に引き続き、日本政府の台中に対する不均衡な日本の外交姿勢を浮き彫りにした。日本のため、ひいては台湾のため、大局を見据えて「何が国益」であるかを冷静に分析できる両議員の質疑によって、台湾は大きく勇気付けられることであろう。

台湾総統の“総統”部分を「 」で表記した件について舌鋒鋭く質問した際、川口大臣が答弁するまでに外務省職員との打ち合わせで1分以上の時間をロスして、多くの野次が飛んだ。

質疑の最後に「台湾のことは台湾に任せましょうよ!」と感極まった表情で発言した中津川議員の姿が印象的であった。

質問の模様:    http://www.shugiintv.go.jp/meta/22550-575-b-j.wvx (高画質)
 


(2005/05/20「台湾の声」)より転載。

反国家分裂法  (反分裂国家法) =台湾侵略法全文訳            芝山志 
 中国外交部のスポークスマンが「原文を読んだ人ならば、この法律の趣旨、目標そして核心部分の内容を十分に理解できるはずだ」と発言したとの報道を見て、それも一理あると思い原文を全て読んで見ました。
 なるほど、原文を読んでみると、日本で報じられているより更に深刻な内容であることがわかりました。
 この法律では、台湾が十数年も前に放棄した「中国内戦」を勝手に続いていることにし、台湾人を「中国人民」扱いし、話し合いに応じなければ、非平和的方式=武力行使とそれに伴う必要なあらゆる手段をとると恫喝しています。
 「この法律の趣旨、目標そして核心部分の内容」が、国内法にみせかけた台湾に対する宣戦布告まがいの脅迫であることが「十分に理解」できました。
 我々もこの法律の詳細を知っておいたほうがいいと思い、全文を訳しました。
資料としてご覧ください。また、訳文の部分は自由にコピーして、この法律がいかにバカげたものであるか広く知らしめてください。

反国家分裂法 (反分裂国家法) 全文
第一条
 “台湾独立”分裂勢力による国家の分裂への反対・抑制、祖国平和統一の促進、台湾海峡地区の平和安定、国家主権と領土の保全維持、中華民族の根本利益の維持、これらのために、憲法に基づき本法を制定する。

第二条
 世界に中国は唯一つ存在し、大陸と台湾は一つの中国に等しく属する。中国の主権と領土の分割は許されない。国家主権と領土保全の維持は台湾同胞を含めた全ての中国人民共同の義務である。
 台湾は中国の一部分であり、国家は“台湾独立”分裂勢力がいかなる名目、いかなる方
式であろうとも、台湾を中国から分裂させることを絶対に許さない。

第三条
 台湾問題は中国内戦が残した問題である。
 台湾問題を解決し、祖国統一を実現することは、中国内部の事務であり、いかなる外国
勢力の干渉も受けない。

第四条
 祖国統一の大業完成は、台湾同胞も含んだ全ての中国人民の神聖な責務である。

第五条
 一つの中国の原則を堅持は祖国平和統一実現の基礎である。
 平和な方式で祖国統一を実現するのが、台湾海峡両岸同胞の根本利益に最も符合する国家は最大の誠意を以て、最大の努力を尽くし、平和統一を実現する。
 国家平和統一の後、台湾は大陸の制度とは異なる高度自治を行える。

第六条
 国家は以下の措置をもって台湾海峡地区の平和安定を維持し、両岸関係を発展させる。
・両岸の人物往来を呼びかけ、推進し、理解を深め、連絡を強める
・両岸経済の交流と強力を呼びかけ、推進し、直接通信通航通商を行い、両岸経済関係を密接にして相互に利益を得る
・両岸の教育、科学技術、文化、衛生、スポーツ交流を呼びかけ、推進し、中華文化の優
秀な伝統を発揚させる
・両岸共同の犯罪撲滅を呼びかけ、推進する
・台湾海峡地区の平和安定によって両岸関係のその他の活動に利があることを呼びかけ、推進する
・国家は法に基づき、台湾同胞の権利と利益を保護する

第七条
 国家は台湾海峡両岸の平等な話し合いによって平和統一を実現する。話し合いには順序や段階を分けてもかまわず、多様な方式で臨機応変であってもよい。
 台湾海峡両岸は、以下の事項について話し合いを行う
・正式に両岸敵対状態を終結させる
・両岸関係発展の計画
・平和統一の順序と配分
・台湾当局の政治地位
・台湾地区の国際的な地位相応の活動空間
・平和統一を実現するために関わるその他全ての問題

第八条
 “台湾独立”分裂勢力がいかなる名目、いかなる方式で台湾を中国から分裂させた事実、或いは、台湾を中国から分裂させるであろう重大な事変の発生、或いは、平和統一の可能性の完全な喪失がに対し、国家は非平和的方式及びその他必要な措置をもって、国家の主権と領土を守る。
 前項の規定によって非平和的方式及びその他必要な措置は、国務院、中央軍事委員会が決定し、実施する。また、すぐに全国人民代表大会常務委員会に報告する。

第九条
 本法の規定に照らして非平和的方式及びその他必要な措置を組織し、実施する時は、国家はできうる最大のことを尽くして、台湾民間人と在台湾外国人の生命財産の安全、その他正統な権益を守り、損失を減らす。同時に、国家は法に依り、台湾同胞の中国のその他の地区での権利と利益を保護する。

第十条
 本法は公布日より施行される。


HOME