高雄にある 「台湾老兵祈願世界和平紀念公園」 建設用地
許昭栄さん |
台湾老兵の一員であります高雄在住の許昭栄さんが、有志一同と共に3年前(1998年)政府から旗後の中洲にある1千余坪の土地を貰い受け、 「台湾老兵祈願世界和平紀念公園」 の設立を企てましたが、世が不景気のため、政府、民間企業ともに財政困難なので、未だに建造のめぼしがたっていません。 許さんはこの公園に立つ記念碑を 「第二次世界大戦・国共内戦殞身台湾子弟紀念碑」 と名づけ、日本・中国両外来政権統治の下に起こった台湾兵役史上の悲情を綴ろうと考えています。 |
台湾烈士許昭榮先生の生涯 石戸谷 慎吉
許昭榮烈士は昭和3年11月13日、当時の高雄州潮州郡枋寮庄水寮で生まれました。12才の時に御尊父が逝去し、枋寮公学校を一時休学し牛飼として働きましたが、授業料が免除され、復学し、昭和15年に同校を卒業しました。この時、昭和15年、皇紀2600年で、乃木大将の枋寮上陸記念式典に参加したのを鮮明に覚えていると語っていました。卒業後は台南の薬局で働いていました。 |
許昭栄さんー不屈の台湾精神/台湾で戦後から今も続く |
許 昭栄先生からいただいたお手紙を書き記しておきます。
今年は、終戦六十周年にあたり、当方も何らかの形で戦没なさった同胞の霊を慰め、ご冥福を祈る儀式の準備作業で忙しくしています。
元来、小生の悲願としては一日も早く文物館を設置し、私ども台湾兵にかかわる文物を永久的に
展示し、尚且つその館内の石壁の靖国神社に奉祀なさっている元日本軍台湾兵、そして今ながらも中国の東北(旧満州)華北、及び北朝鮮に中国人民志願兵として無念に亡くなられた台湾兵の名前を彫り上げて歴史の証言として残そうと思って、台湾政府に呼びかけましたところ、なかなか同調して予算を組んでくれません。折角の六十周年もむなしく見流すつらい思いを思わざるを得ません。
ご存知の通り、台湾の情勢は益々悪化し、政府としても頭を抱えて悩んでいるようですから、過去の戦争の歴史などに関心をもってくるはずはないとあきらめております。
でも良識と、息を吐いている限り悲願を成し遂げたい志は変わりません。努力し続けていくつもりです。ですから今後とも宜しくお願いします。益々暑くなりましたから、皆様ご自愛なされますようお祈り申し上げます。
許先生には台湾慰霊の際にお世話になりました。3年前の私信ですが先生のお気持ちを拝察する意義深い御文章です。心からお悼み申し上げます。申し訳なくて。
(2008.05.22 22:46:15)
許先生の御霊に捧ぐ
国のため赤々燃やすりっぷんちぇんしん わが身に代えてと旅立てる大人
わが国にすでになき魂 奮い起こし 悲願に往けり特攻の人
ますらをの哀しき命ささげつつ
靖国の道に大人はや往けり
台湾に息吐きおる限り靖国成すと 祈り祈りつ命かなしも