中央ヨーロッパ道中スナップ    岡本光司

   

ウイーンのベルベレーデ宮

 

ドナウ河沿いのブダ・ベぺスト国会議事堂

 

プラハ市街

   

プラハのブルダヴァ川から観た王宮とカレル橋

 

ブダ・ペストの王宮 

 

ウイーンハプルブルグ家のシェーンブルグ宮

 
     
 

  2003年11月7日 9時にベルリンの宿舎のホテルを発ち、現地ガイドが、真っ先に案内したのは、芸術の薫りが漂うウンター・デン・リンデン通りにあるベルリンの象徴、ブランデンブルグ門である。18世紀建造の門。1989年までは、ベルリンの壁が背後にあり、近寄ることができなかった。

    (ブランデンブルグ門、正面の人物は家内)

 

  次いで訪れたのが、ベルリンを東西に分断した悲劇のベルリンの壁である。

 

(緑のコートを着ているのが小生、その後方高い壁がベルリンの壁)

 

 
 

  午後からガイドが案内したのはベルリンの隣町、ポッダム宣言で知られる古都ポツダム。途中、ベルリン市内の4割を占めると言う、紅葉が真っ盛りの動物公園(旧プロシア帝国時代の狩猟場)、ベルリンの森を通り抜け、2次大戦後の、日独の占領政策を米英ソで協議したツエツィエンホーフ宮殿を訪れ、さらに、フレードリッヒ2世がベルサイユ宮に憧れ建てたと言うサンスーシ宮殿を観る。

   (ポツダム会談に使われた宮殿)

 

 翌11月8日、ベルリンから陶器の街マイセンに立ち寄るが、我々の目にはマイセン陶磁器より、有田焼や薩摩焼きの陶磁器の方が遙かに素晴らしく思える。値段もちょつとした宝石なみで購入を敬遠。次の画像は、マイセン焼きの絵付け作業、正面向かって左は家内博子

 

 
 

  マイセンから一路エルベ川のフィレンツエと言はれるドレスデンに向かう。18世紀アウグスト1世が建てたバロック様式の宮殿ツヴィンガー城を観る。宮殿内は美術館となっておりラファエロなどの絵が展示されていた。ここでも宮殿の中庭は素晴らしい。次の画像はツヴィンガー宮殿のマイセン陶器で制作された壁画。                       

      (ツヴィンガ−宮殿の壁画)        

 

  この後、一路ハプスブルグ家カール5世の弟フェルディナントが王位に即位したボヘミヤ王国(現チェコ)の首都プラハに向かう。夕刻プラハ市内に到着。

 

暮れなずむプラハ市内

 

ツヴィンガー宮殿

     

       ヨーロッパ道中スナップ(1)   岡本光司

 

  2003年11月9日宿舎のデプロマットプラハを8時30分出発、まず、14世紀にカレル4世により現在の姿に改修されたというプラハ城に向かう。宿泊したホテルのテレビは、珍しくNHK国際放送が入り、総選挙結果も判りプラハ市内観光に向かった。   (写真はプラハ城)
  午前中の予定は、これから城内の教会やシュテンベルグ宮の国立美術館を観ながら中世紀、王に召し抱えられた怪しげな錬金術師が工房を連ねた黄金小路を訪ね世界遺産カレル橋を散策しながら、これも橋と並んで世界遺産に指定された旧市街の街並みを観光することになっている。

  城内第2の庭にはいると聖十字架教会があり、第3の庭に入ると、プラハ最大の100メートルもある塔を持つ荘厳な聖ビート教会が我々を圧倒する。この教会も欧州各地の教会同様約500年の歳月をかけて建設されており、日本人の感覚では考えられないスパーンで建築され、何度も改築されたため、各時代の芸術性が観られる。なかでも、左右の壁を飾るステンドグラスは素晴らしい。(聖十字教会)

 

 

 

  宮殿内の美術館は、撮影禁止で残念。この美術館もルネッサンス時代のラファエロを初めとする著名な画家の作品があり、中世期プラハ城主の権力とその栄耀栄華ぶりが偲ばれた。

 プラハ市内は教会の数がとても多く、教会の塔が林立してまさしく百塔の街の名に恥じない大都会である。

       (城内から臨んだプラハ市街)
 

 

 
 

  城内から中世の匂いが残る黄金小路を経て世界遺産カレル橋に向かう。15世紀初頭、カレル4世により建造された全長500メートルもあるこの石橋は、現在歩行者天国となっており、我々もゆっくり30分以上の時間をかけて、欄干の30体もある成人の像を眺め、大道ミュジシャンの奏でるテナーサックスに酔いしれ、橋上からドイツ国内を経て北海に注ぐゆったりした流れのブルドヴァ川の風光を愛で、これも世界遺産の旧市街へと向かう。

     (カレル橋への登り口)
 

カレル橋から眺めたブルドヴァ川

 

カレル橋の大道ミュジシャン  

 

カレル橋から旧市街を望む

 

旧市街広場とティーン教会

 

 旧市街に入るとカラフルな建物に圧倒される。土産物店が軒を連ね多くの観光客が行き交っている。機械仕掛けで有名な旧市庁舎の天文時計、尖塔の美しいティーン教会などが目を楽しませてくれる。

    (旧市庁舎天文時計)

 
 
2003年11月9日 昼食は、旧市街の商店街のど真ん中のレストランでチェコ風シチュウを食べたが、実に美味しい。 チェコのビールは世界一と言われているが、確かにドイツビールより美味くて水より安いのでほとんどの人が、ビールを注文して、食事中水代わりに飲む。 
  昼食後、近くの日本人従業員が居る宝石店に案内されて、家内は、かねてから自分の誕生石であるガーネットが、チェコの特産で良いものが安く買えると狙いを定めていたようで、ガーネットの指輪を自分の年金をへそくって持参し購入。小生も記念にボヘミアンクリスタルを求める。 
  午後からの予定は、これからカルル4世が、収集した宝物を収納する館兼自宅として建造した宝石箱カルルシュタイン城を見学。再びプラハに戻り、夜は夕食を摂りながら民族舞踊を観賞することになっている。
  明日は、中世がそのまま残っている街チェスキークルムロフを訪れ、天才音楽家モーツアルト生誕の地、街全体が世界遺産となっているオーストリアのザルツブルグへ向かう。  
  プラハ南西約25キロ、ベロウンカ河畔の丘陵に立つカルルシュタイン城は、14世紀に建造され、内部の天井、壁には金や宝石で装飾した壁画が描かれ目を見張る美しさである。撮影できないのが誠に残念。

カルルシュタイン城

カルルシュタイン城から下を展望

プラハ市内の夕景

プラハの夕食会場

チェスキークルムロフ城

チェスキークルムロフの市街

  11月10日 早朝8時にホテルを出発、プラハともこれでお別れ。一路プラハより中世の佇まいが良く保存されていると称される、チェスキークルムロフへ向かう。 来てみるとまさしく中世がそのまま残されていてタイムスリップした感じに襲われる。チェスキークルムロフ散策後チェコとオーストリアの国境を越え、夕刻、塩坑で名高いアルプスの麓モーツアルトの故郷、そして映画「サウンド・オブ・ミュージック」のドレミの歌で有名なザルツブルグに到着。

チェスキークルムロフの街角

 

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